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よく見られる足の問題
Common Foot Problems

AAOS からの引用・要約です

バニオン(外反母趾に伴うもの) Bunions


 バニオンは、親趾関節の腫れたものです
 あなたがバニオン(外反母趾に伴う、中足骨と基節骨の間の滑液包炎)を持っていれば、あなたはそれが、足の親指関節が腫れて痛くなることと知っている事でしょう。関節の上の皮膚は、ふくらんで、しばしば非常な圧痛を感じるようになります。 バニオンは、家族性の素質として受け継がれたり、とくに認識できる原因がなくても発現したり、よく合わない靴によって生じたりします。

 治療の重要な部分は、足の形にかなった靴で、圧迫・圧力を生じないものをはくことです。 この方法で、多くの場合、痛みを軽くすることができます。重症な事例では、バニオンのために、何もすることができなくなります。いろいろなタイプの外科手術があり、痛みを軽くできたり、足の外見を改良できることもあります。外科手術は、通常、痛みを軽くするために行われ、美容目的のために行われるわけではありません。

かかと(踵)の痛み Heel pain


 円で囲った部位が、よく見られる「かかと」の痛む場所
 かかと(踵)の痛みは、非常によくみられます。怪我をしていなくても痛みは生じ、立っていたり歩いている時に、かかとの下に感じられます。ベッドから起きるときに、最も痛いことが多いものです。

 かかとの骨(踵骨しょうこつ)に付着する足の裏の結合組織(足底筋膜)の炎症が、最も頻度の高い痛みの原因です。X線の検査では、骨性の突出(踵骨棘しょうこつきょく)がしばしば見られます。


 大部分の症例は、自然に良くなります。かかとを付けたりストレッチングをすること、足の軟部組織の腫(は)れを減らす薬物や靴のインサート(足底挿板)は非常に役立ちます。もし痛みが続く場合は、ステロイド注射または歩行用ギプスを使用します。外科手術は、治療に難渋し、経過の長い症例だけに限って、勧められるものです。

モートン病 Morton's Neuroma


 円形の部位に示されたモートン病
 モートン病(神経腫)は、神経がいつも圧迫されることにより生じます。この神経の圧迫により、第3と第4の足趾の間に痛みが出ます(中年以後の女性に多く、2・3趾間にもみられます)。きつい(狭い)靴は、足の骨をまとめて圧迫します。神経は反応して、神経腫(ニューローマ:神経の中に別の余分な組織を作る)を形成します。この神経腫は痛みを生じ、足趾に痛みが放散することもあります。
 (参考:手の指は指、足のゆびは趾を使います)

 治療は、普通、幅の広い靴を履いたり、神経のまわりの腫れ(腫脹)を軽減させる経口薬を飲んだりします。足の裏にパッドをあて、骨の間を広げる方法も、しばしば役に立ちます。あなたの担当医は、神経のまわりにコーチゾンを注射(ステロイドの局所注入)するかもしれません。あなたの痛みの問題がいつまでも続く場合、ニューローマを取り除く外科手術が提案されるかもしれません。

ウオノメ と タコ  Corns and Calluses


 ウオノメとタコは皮膚面への圧迫で生じます
 鶏眼(けいがん:Corn:俗称ウオノメ)や胼胝(べんち:Callosity:俗称たこ)は、足の皮膚に圧迫が加わることにより生じます。足の骨が靴に向かって押しつけられたり、2個の骨が互いに圧迫しあうような事態で生じることがあります。

 鶏眼や胼胝がよく起こる場所は、足の親趾と第5足趾です。足骨(中足骨)の端の下の胼胝は、よくみられます。柔らかい鶏眼は、足趾の間にできることがあります。

 治療は、皮膚に加わる圧力を軽減することです。たいていは靴の形を修正します。骨の圧力を軽減するパッドは役に立ちます。、ただしパッドをつける部位は注意深く選らばなければなりません。場合によっては、鶏眼や胼胝の誘引となる骨性のトゲを取り除くために、外科手術が必要な場合があります。

(参考:鶏眼は、皮膚の角化が楔状で密な角質塊からなる核(core)がみられ,これが鶏の目または魚の目(◎)のようにみえます。胼胝は、皮膚の表面が平滑で,正常皮膚との境界は不鮮明,表面を削っても痛みはなく,削っていくと黄色,半透明の角質がみられます.職業,習慣,趣味と密接な関係があり,学生,事務職のペンダコ,畳職人の肘ダコ,トランペット奏者の口唇のタコなどがあります。 鑑別となる疾患は足底疣贅で、足底疣贅は削ると点状出血がみられることが鑑別点となります。)

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槌趾(ついし:俗称つちゆび) Hammertoes


 きつい靴では、槌趾が痛くなります
 槌趾(ついし:hammertoe:俗称つちゆび)は、足趾変形のうちの1つです。槌状(つち:槌とは、物を打ちつける道具の総称です)の槌趾は、足趾の中間関節の永続的な横から見たときの曲がりです。結果として生じる変形は、きつい靴によって悪化することがあり、足趾の上端や、足趾の終端などの骨が飛び出た部分に痛みが出ます。硬い鶏眼が、この飛び出た部分に発現することがあります。

 治療は、足趾の変形にあった靴を使うことが、通常含まれます。靴のインサート(足底挿板)やパッドも、役に立つことがあります。もし、このような治療を試みた後でも、困難な問題点が残るようであれば、外科的療法で足趾をまっすぐにしたり、顕著に飛び出ている骨の部分を削除する必要があるかもしれません。

足底疣贅(そくていゆうぜい:いぼ) Plantar Warts


 足底のイボは治すことができます
 足底疣贅(ゆうぜい:いぼ)は、足の裏(足底)に起こり、胼胝(べんち:たこ)のように見えます。これは、特定のウイルス感染によって生じます。これは、どこにでもある疣贅と同じように見えますが、足では内部へ成長します。この疣贅(いぼ)は外側へ向かって成長できないのです。というのも、立っている時に荷重がイボの表面に加わるためです。歩く時に激痛を感じるかもしれません。足底疣贅は1個だけであったり、多数あったりする事があります。足底疣贅の治療は非常に困難です。しかし、サリチル酸(薬局で購入できる:スピール膏など)を繰り返し塗り、上に横たわる胼胝を柔らかくして、ウイルスを外に出すようにすると、うまく成功することができます。他の治療方法には、疣贅に薬物を塗ったり注射をすること、液体窒素で疣贅を凍らせる事、頻度はまれですが、外科手術などがあります。
 (参考:皮膚を水平に薄く切除していくと、点状出血がみられるなら、鶏眼や胼胝ではなく、この疣贅です)

 整形外科医は、「骨、関節・ジョイント、靭帯、腱、筋肉や神経などを含んだ筋骨格システム」の診断法と、保存的(非手術的)療法や外科的(手術的)療法などの治療に関し、幅広いトレーニングを受けた医師です。


(2005 April)


AAOSの原文(Common Foot Problems)


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a. この資料の日本語訳は、米国整形外科学会(the American Academy of Orthopaedic Surgeons:AAOS)の許可を得て作成されています。
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a. The Japanese translation of this material has been produced with permission from the American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS).
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c. AAOS wishes to thank Naruo Orthopaedic Hospital for translating this information into Japanese and for their support of educational programs for patients and the public.


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